エフェクター自作入門

エフェクターを自作するにあたっての知っておくとよいことをまとめた。

自作キットを購入する

最初のうちは部品が手元になかったりするので、キットを買うとよい。
サイトによっては、組み立てたけど音が鳴らないようなときに有料で修理してくれるところもある。

ケースやポッド(可変抵抗)やフットスイッチは別でまとめ買いしたほうが安い。

ポッドにはカーブの種類があって、A, B, CとあるがCはほとんど出てこないのでAとBがあればよい。
100kΩのものをよく使う印象がある。

疑似Aカーブを作る方法

Bカーブ(直線的)のものを工夫して使えば疑似的にAカーブやCカーブを作りだせるので、最悪Bカーブだけあればよい。
詳しくは下記サイト参照。
下記サイトでは10kΩの時の話をしているが、100kΩの時も。追加で使う抵抗を10倍にすれば大体同じになる。

ケースの購入

これはAmazonでよい。ハモンドの1590Cがおすすめ。
というのは、このような大き目なケースのほうが、基盤をケースに入れるときに簡単だから。
筆者はタッキーパーツで小型エフェクターキットを購入して、小さいケースに基盤を入れるのが難しくて失敗した経験があるので、最初のうちは大きめのケースを使うほうが失敗しなくてよいと思う。

ケースを紹介したが、ケースは実は入れば何でもよい。
ケースはまとめ買いしても600円程度するので、最悪100均のタッパーとかでもいい。
ただ、足で踏んで使うことを考えるとやっぱりハモンドのケースが答えにになってくる。

工具

ドリルが必要。
必要な道具は別の記事にまとめたのでこちらを参照。
結論だけ書くと、ドリル、キリ、ドライバーなんかはんだごてのほかに必要。

電子工作入門してみた

自作キットを取り扱っている通販サイト

タッキーパーツ

一番有名と思われる。配達が早い。スイッチとかのばら売りもしている。
ただし、付属の説明書が本当の電子工作初心者にとっては不親切かもしれない。(自分は最初読んでわからなかった)

KGR HARMONY

比較的安く買える。ここも修理サービスや、ケースなし版の販売をしている。タッキーパーツに比べると品ぞろえは劣る。

回路図をネットで見つけて自作する

回路図が間違っているのか、自分の組み立て方が間違っているのかわからないがうまく動くときと動かないときがあるが、キットではなく、一応自分で考えて作ったものなので達成感があって楽しい。

回路図が載っているサイトと、中でも比較的簡単かつ、パーツが入手しやすくて作成しやすいものについてまとめた。

回路図が載っているサイト

部品の調達

部品はAmazonとかで、抵抗やコンデンサなどがたくさん入っているセットを購入すると安い。
ただしあまり使わないPNPトランジスタとか、あまり使わない値の抵抗とかも入っている。
下のやつは実際に3回ほど購入して使っているが、故障などなく問題なく使えているので、また買おうと思う。

こんなやつ↓

リンク

エフェクター自作でよく出てくる部品

中にはもう生産されていなくて高騰しているものもある。

各種ゲルマニウムダイオード

クリッピングに使う。クリッピングダイオードを変えると音が変わる。

BS170

有名なsuper hard onの回路とかで使われている。これは比較的安い。

2N7000

MOSFET。ダイオードの代わりに使ってクリッピングするという用途もある。FulltoneのOCDの回路ではまさに2N7000でクリッピングしている。

2N5457

高騰している。筆者がAmazonで買ったときは1個90円ぐらいした。

2SC1815

電子工作で元も有名で広く使われているであろうトランジスタ。足の並びはECB

電子工作の基本知識

本当に基本的なことは本でも読んでもらって、あまり本とかには書いてないことをまとめます。

トランジスタは熱で壊れやすい

ヒートシンクを使う。クリップみたいなやつ。

可変抵抗も熱で壊れやすい

配線を間違ってはんだ吸い取り線で吸い取ろうとしてはんだごてを押し当てたりすると壊れる。
壊れているかどうかはテスターでわかる。

可変抵抗の足の番号は回すやつを自分に向けたときに左から123である

あんまり本とかに書いてない。


あと、使い方は大きく分けて二つあって、抵抗を任意の場所で切り分けて使うパターンと、一方から先は短絡させて使わないという接続の仕方の二つがある。

後者の短絡させるパターンに関しては、2と(1または3)につなぐパターンと1と(2と3をつないだもの)につなぐパターンがあり、どちらでもよい。(図がなくて申し訳ない。気が向いたら図を付けます。)

トランジスタの足は品番によって順番が違う

有名な2SC1815は、平らなほうを自分に向けたときに左からECBの順番になっているが、そうでないNPNトランジスタもある。
面倒だけどいちいちチェックが必要。

極性がある部品がある

ダイオードとか、コンデンサとか。
ダイオードは電気を通すために使われる場合と、逆流防止、つまり電気を通さないために使われる場合があり、用途によってどっちが長いほうの足をつけるかが変わってくるので要注意。

電流が流れていないから抵抗をまたいでも電圧降下は起きない

これは知らなかったけどそう。

絶縁はちゃんとする

ハモンドのケースは電気を通すので接触すると短絡して音が鳴らなくなる。ビニルテープとかでしっかり絶縁する。

トランジスタやオペアンプは互換性が必ずしもない

同じ2回路入りのオペアンプでも置き換えて動くものと動かないものがある。そのうち自分でオペアンプなどを置き換えたときの回路の定数を再検討できるようになりたいものだ。

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